女性のライフステージと片頭痛2016年05月30日
女性のあなたは、月経の前や月経中に頭痛が起こることはありませんか?月経だけでなく、妊娠や出産、更年期など女性の頭痛パターンは女性ホルモンの変動に加え、ライフステージに合わせて変化するケースがあります。女性の頭痛には女性ホルモンが大きく関わっていると言われています。
<女性の片頭痛の多くは月経に関係する>
片頭痛の発症時期は、月経が始まる11~13歳頃が多く、また、月経時の頭痛の多くは片頭痛であり、若い女性の片頭痛のの6割は月経と関係していると言われています。
女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経周期で大きく変動しますが、特にエストロゲンが急減すると、セロトニンという脳内物質に影響して頭の血管を拡張し、片頭痛が起こるとされています。実際、エストロゲンが減少する排卵日や月経の初日前後に頭痛を訴える方は少なくありません。
<妊娠中は軽減し、出産後に片頭痛が再発する?>
妊娠中期と後期の6カ月は、エストロゲンをはじめ、女性ホルモンの分泌量が高めで安定するため、一般に片頭痛は起こりにくくなりますが、ときには片頭痛が起こる場合があります。
もし片頭痛が起こってしまった場合には、こめかみを冷やす、早めに横になる、光や騒音をシャットアウトするなど、まず薬以外の方法を試してみましょう。それでも我慢できない場合以外には、母体への影響を考慮して、薬が処方されることもあります。
出産後は女性ホルモンが元に戻るため、片頭痛が起こりやすくなったり、育児ストレスや睡眠不足などで片頭痛が誘発されやすくなることがあります。子育て中は忙しくて受診できず、片頭痛で困っている人は多いようです。
頭痛持ちの人は結婚したときや赤ちゃんがほしいと思った時点で、病院を受診して治療法を相談し、自分によく合う薬や妊娠時の対策について、相談しておくとよいでしょう。
<更年期は頭痛の変化にも注意>
更年期には女性ホルモンの分泌が低下して不安定になり、片頭痛が起こりやすくなったり、ほてり、のぼせ、不眠、イライラ、肩こりなどさまざまな不調のストレスによって片頭痛が誘発されることがあります。
更年期を過ぎ、閉経すると女性ホルモンは安定し、片頭痛は起こりにくくなりますが、緊張型頭痛に移行する場合や、うつ病などで頭痛を伴う場合もあるので、注意が必要です。
片頭痛お役立ちハンドブックより
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