放っておくとどうなる? 合併症2016年04月14日
糖尿病は自覚症状がないことが多く、気がつかないうちに進行していきます。治療をしないで放っておくと、数年後にはさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
ブドウ糖が血液中に増えすぎたために血管や神経に悪影響を与えることで、合併症が起こります。そのなかでも恐ろしいのは三大合併症です。
1 糖尿病性神経障害
高血糖が続くと血流が悪くなり、神経細胞に十分な栄養が行き渡らず、末梢神経の伝達機能に異常が起きてしまいます。
主な症状は手足のしびれ・痛み、筋力低下、発汗異常、立ちくらみ、めまいなどです。
知覚神経の障害が進むとやけどやケガに気づかず、炎症や壊疽(えそ)が起こりやすくなります。
2 糖尿病性網膜症
目の網膜に障害が起こる病気で、初期の段階では自覚症状はありません。しかし症状が進むと視力低下、ものがブレて見える、黒いものがちらつくなどの症状が現れ、網膜はく離が起き、最終的には失明することもあります。
血糖コントロール、レーザー治療等で進行を抑えることができますので、定期的に眼底検査を受けましょう。
3 糖尿病性腎症
腎臓は血液から余分な老廃物や塩分をろ過して取り除き、尿として排出する機能があります。しかし、高血糖が続くとろ過機能が正常に働かなくなり、疲れやすい、足がむくむなどの症状が出てきます。さらに進行してしまうと腎臓の機能が低下し、人工透析治療が必要になることがあります。
■ワンポイント
その他の合併症では心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞なども起こりやすくなります。合併症にならないためにも定期的な検査、普段からの血糖コントロール、早めの治療が必要です。
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