2020.05.18 薬との上手な付き合い方③
【くすりと小児】
小児の場合、カラダに入った薬の薬物動態(吸収、作用、排出のこと)が
成人と違うため、単純に成人の何分の1などとすればよいというわけではありません。
また初めて飲む薬が多いため、思わぬアレルギーや副作用が出ることも考えられます。
十分な監視の下、服用させましょう。
<薬の飲み方・使い方の工夫>
薬は服用して初めて効果が現れるものです。基本的には「そのまま」が一番ですが、
飲めなければその子に合った飲ませ方をしましょう。
●飲ませ方の一工夫例
・シロップはスポイト、スプーン、哺乳瓶の乳首などを使い飲ませてください。
粉薬も小さな容器に入れ少しずつ水等を加えて溶かし、シロップのように飲ませます。
・市販のゼリーオブラートを使用するのも良いでしょう。
●坐薬
・仰向けに寝かせて両足を上げた姿勢にし、先端から静かに校門に差し込み軽く押さえてください。
注意点
●主食となるミルクやご飯に混ぜて飲ませると、それらの味が嫌いになり今後ミルクやご飯を
食べなくなることがありますので、ミルクやご飯にはなるべく混ぜないようにしましょう。
●一部の抗生物質等は、柑橘系のジュースやスポーツドリンク、乳製品と一緒にあるいは前後に飲むと
薬の苦味が強く出たり、吸収が悪くなったりします。
詳しくは薬剤師にご相談ください。
<余った薬の扱い>
小児の薬はその子の体重とその時の症状に合わせて都度量って作られています。
余った薬は特別な指示がない限り破棄し、その都度診察を受けて新しい薬を頂いてください。
―北海道薬剤師会から抜粋―